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作戦決行の朝、頼斗の機体には巨大なランチャーが備え付けられていた。 それはヴェインの命令だった。 「砲台くらいには役に立て」と言った通り、頼斗に地上から敵を撃ち落とす役目が与えられたのだった。 「比喩じゃねえのかよ・・・」 頼斗は本来、敵の攻撃を紙一重で躱すような機動力重視の戦い方を得意としている。 そんな彼にとって、これは屈辱だった。 だが、精神状態の安定しない今の彼にとっては、地上からの援護が最も理に適っているとも言える。 それを「理に適っている」と認めるのが、何よりもヴェインを認めるようで気に入らないのだ。 「やってやる・・・射撃性能だって俺は他の奴より良いんだ。さっさと全弾命中させて、この邪魔くさいランチャーを捨てて、いつものやり方でアイツを驚かせてやる」 頼斗はいつになくやる気が漲ってくるのを感じた。 メンタルケアで得たミーリスの助言のおかげかもしれない。
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