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俺は本当に寧々が好きだ。
ずっと見ていても飽きないし、可愛すぎて胸の奥が痛くなる。
小学生の分際で生意気だって思われるかもしれないけど、俺は寧々を誰にも取られたくないって真剣に思ってる。
それぐらい好きだ。
好きっていう言葉じゃ物足りないくらいに…
「優樹菜が行くなら、行ってもいいよ」
俺は了解と言って、優樹菜を探しに行く。
寧々が来ないと始まらない。
俺は、優樹菜や皆を利用してでも寧々を近くに置いておきたかった。
「幹太、この抜け道すごくね?」
女子がまだ運動公園に着かない間、俺達男子は入っちゃいけない場所に入り、探検ごっこをして遊んでいた。
運動公園の中にある展望台へ続く坂道は、起伏はないけれど距離が長い。
一番チビで運動神経のいい雅也が、森の茂みの中に獣道を見つけた。
急な坂を上りきった先に、獣道が途切れる場所がある。
そこは崖になっていて崖伝いに幅の細い道が三メートル程続いていて、ゴールは展望台のある丘の上だった。
崖といっても崖下は茂みになっているため、そんなに深くないのは見れば分かる。
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