soul creator

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騎士団長「では両者武器を構えて......」 甲冑の騎士二人、ゆっくりと剣を抜く。 騎士団長「はじめ!」 ソウマ、剣を上段に構え突進。 騎士A「死んでも恨むなよガキ!」 ソウマ「あんたもなぁああ!」 ソウマ(M)「最速で兜ごと斬る!」 騎士A脱落。 騎士B「貴様、許さん!」 騎士B、突進。優磨と鍔迫り合いに。 ソウマ、騎士Bの足を蹴ってバランスを崩す。 ソウマ「もらった」 ソウマ、騎士Bに剣を振りかざす。 血飛沫。 口から血を吐くソウマ。 胸には剣が刺さっている。 ソウマ「は? な、なんで......」 騎士団長「若造、いつワシが参戦しないと言った? 騎士を敵に回す時はその騎士団一つを敵に回すことと同様(小さな声で)大人しく地に落ちろ蛮族」 ソウマ、倒れる。 地面にみるみる血が広がっていく。 優磨M「あーあ、呆気ねぇな。これで終わりかよ。 最後にあいつの淹れた黒い液体......キモいとか言わずに飲んどきゃ良かった」 ぼやけた視界が点滅し、やがて真っ暗になる。 謎の声「お爺さんにやられるなんて英雄志望のソウマさんはヘナチョコですね」 視界が徐々に明るくなる。 目を開けるソウマ。 ぼやけた視界に写るフィトを見て、 ソウマ「ちよ、お前、その耳......」 フィト「(小声で)すいません、使っちゃいました能力」 ソウマ「そんなことしたらおまえまた王様につかまんぞ、さっさと逃げろ、バカ」 フィト「ソウマさんが死ぬのは耐えられませんから」 すぐに騎士団に拘束されるフィト。 騎士C、ソウマの頭を蹴って、 騎士C「おい、この男に匿ってもらってたのか、オマエ?」 フィト「あれ? 人違いでした......あー、バカだなぁ、ちゃんと顔を確認すれば、。もうちょっと逃げられたのに」 騎士C「嘘つきやがれ! オマエはこいつにこの三カ月間匿われていた、違うか」 騎士団長「まぁいいじゃないか、犬がたまたま騎士団員採用試験に迷い込み、これを保護。上にはそう報告しておこう」
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