工藤君の彼女

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「松村と付き合うつもりだった?」 「そんなわけ! ってか、工藤君には──」 「関係ない? どうして?」 「──っ」  トンっと押されて、私の背中には塀。 そして工藤君の手が私の顔を掠めて、その塀にトンっとおかれた。  って、これって噂の壁ドンですか!?  いや、壁じゃないし、ドンってされてないけど! 「だだだだだだって、工藤君だってミルクちゃんとっ」 「うん、教えてもらった」 「でしょ!? ……はい? 教えて?」  なんの話? 「森田さんが松村が宮っちを狙ってるって教えてもらったの」 「はい?」 「僕、言ったよね? 宮っちは『特別』だって」 「……」
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