群青アステリズム

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『ストーリー』 少年の名前は来宮 時雨(キノミヤ シグレ)。 (高校一年生。趣味は読書、秀才。 目立つ部類ではないが人当たりはよく 面倒見も良いので慕われており、 黒髪青眼の整った顔立ちである。) 幼馴染の逢沢 唯(アイザワ ユイ)(女)と同じ高校であり、付き合ってはいないがお互いいるのが当たり前の関係。 何気なく過ごしている毎日に少し退屈を覚える中、IOTM政策のテレビ特集を目にしとても興味を持つ。特に消したい記憶はないが知識欲はあるため、手に入れたい情報のためなら少しの記憶を売ってもいいと考える。が、その時はまだ実行には至らない。 しかし、高校2年生の時ある出来事をきっかけに少年は変わってしまう。久しぶりに中学時代の親友を街で偶然見かけ、話しかけると親友は来宮のことを覚えていなかった。あの楽しかった日々や自分と過ごした日々を忘れてしまったこと、もはや自分の名前すら記憶から消したしまったことを知り、来宮は絶望に暮れる。 これをきっかけに来宮は、『人間信じられるのは自分だけなんだ。』と、親友に裏切られたことを嘆き憎み、その親友に忘れられていたという記憶を消すことを決意する。記憶を消すためには市役所に消したい記憶と理由を書いた書類を提出しなければならない。厳正な審査を経て通った者だけ記憶を消すことを認められるのである。 来宮は学校の成績も優秀だった為審査は大丈夫であった。 消してからも特になにも変わることなく毎日を過ごしていたが、その親友の名前は忘れてしまっていた。変に思った唯は来宮に尋ねるが、やはり何も覚えていなく唯は少し恐怖を覚えた。
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