晴れの日の奇跡

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晴れの日にふさわしく 快晴で 真っ青な空に 飛行機雲が 浮かんでた。 控え室で麗ちゃんが 着々と 綺麗な花嫁さんになる姿を 見ていたけど 涙が溢れてしまいそうになり あわてて廊下に出て来ていた。 せっかくの麗ちゃんの結婚式だ。 笑顔で 出席したかった。 廊下の細長い窓から 空をぼおっと見上げていた。 「……上原 みなみ?!」 ん? 気のせいかな? 私の名前をフルネームで呼ばれた気がする。 そんなわけないか。 こんな所で フルネームで呼ばれないはずだ。 親戚のおじちゃんやおばちゃんだったら みなみとか みなみちゃんって 呼ぶし きっと気のせいね。 みなみは また空をぼーーーと 見続けていた。
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