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「/////うぐぐぐ////はな////くっ」
わたしの口を
塞いでいる大きな手。
「ここをどこだと思ってるんだ?ん?
上原 みなみ」
今、
後ろから抱きしめられるような形で
自分の口が押さえらている状況よりも
その人物からほのかに香る
心地よくて、なんともいえない香りに
うっとりして倒れそうだった。
「おい、大丈夫かよ。
押さえすぎたか?なあ、上原 みなみ」
イケメン男子に支えられ
気を失いかけていた。
廊下の長椅子に
腰を下ろして
わたしは
激しく波打つ胸をおさえた。
落ち着いて
みなみ……
このものすごく夢みたいな状況を落ち着いて
把握しなければ。
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