憧れの人

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嬉しくて 涙が出そうなのを なんとか 我慢していた。 小刻みに震えるわたしを これまた 違う意味に勘違いした 優貴くん。 「おい、まじかよ。 まいったな」 涙がでるほど優しい人だ。 わたしが具合が悪くなっていると 本気で思い込んでいる。 「なんか冷たいもんでも 飲むか?」 横に首をふる。 そんなのは、必要ない。 今は、とにかく 少しでも長く こうしてワタシの横に座っていてください! お願いですから 私の大好きな人…… 神様 これが夢なら、どうか あと少しだけ 私を目覚めさせないで。
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