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生まれたのはまだまだ服なんて発展途上の時代。
そんな時代は神様と言うのを崇め、何かあるたびに神の怒り、神頼みばかりだった。
だからだ。
きっと都合が良かったんだ。
身内にうとまれ、村にうとまれ、全てにうとまれた俺が。
生贄にするのに都合が良かったんだ。
神への供物だと断崖絶壁の谷に向かわされ、数人の人が見る中、俺は落とされた。
暗い、暗い谷に。
何処まで行くのか分からない闇に。
そんな最中「哀れね」と、場違いな声が頭を支配して、意識を手放した。
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