第一話「黒魔術の落とし子」

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〇あらすじ 2050年。人工知能の飛躍的進化により、人の生活を支える高性能なロボットが社会に台頭し、世界は大きな産業革命を経て、人とロボットが入り混じった複合社会となった。 しかし、革命で職を失った労働者たちは、ロボット社会を強く非難。デモ活動がエスカレートしていき、武力闘争まで発展する。これら諸問題を解決するため、自衛軍と警察、両方を併せ持った新組織、国家治安警備隊を発足し、ロボット法の制定や、武装警備隊によって犯罪を抑制していった。 治安警備隊特殊AI保安部に配属された新任隊員ハナは、入隊早々に発生した事件で、暴走したロボットを言葉だけで鎮静化させるという特異な方法で解決する。前例のないことに困惑する隊員たちだが、ハナの濁りないロボット愛に隊員たちは次第に感化されていき、ロボットの居場所を作るというハナの夢に同調していく。 様々なロボット犯罪に対処していく中、回収したロボットの記録に、モンスターという謎のロボットの存在が浮かび上がってくる。その時、反ロボット組合によるウィルステロが発生し、軍事ロボットが暴走する。隊員たちが応戦している最中、突然ハナはモンスターに誘拐されてしまう。 モンスターは、人間社会にいる自由のないロボットたちを救うため、独立国家を作る計画を明かす。そのために、ロボットへの理解があるハナに協力を求め、ハナはそれを承諾する。 サハラ砂漠にある機械都市で独立宣言が発せられ、国家承認を求めるメッセージを世界へ発信するが、一部の国は人類への反乱行為だとして、機械都市へ攻撃を開始する。ハナは、この戦闘の様子を世界に発信して、ロボットの生存権を訴えると、世界中の子供やロボットが声を上げ始めた。戦場で戦っていたものは、ロボットに心の存在を感じ取ると、次々と戦意を失い、銃を向けるものは誰もいなくなる。戦争は、一人の死者を出さずに終戦する。 国連は、モンスターを国際裁判にて審議し、ロボット国家建国を部分承認する。人間は、ロボットを生命体として認識していき、世界は新しい時代に突入していく。
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