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研二 これから遊園地を思う存分楽しめるな!!!
岩崎 へ???
研二 いやぁー変に気を使って久々の遊園地を全然楽しめなかったからさ!これで肩の荷も下りたし!好きなアトラクションを好きなだけ時間いっぱい遊び尽くせるぞ!
岩崎 え?ちょっと切り替え早くない?ねぇ!
研二 俺、次はジェットコースター乗りたいなー
岩崎 ちょっと私さっきまで落ち込んでたんだけど
研二 え?そうだったの?岩崎でも落ち込むことがあるんだな。まぁでも、今は元気そうじゃん!
岩崎 こいつ…!
研二 ほら、いくぞ!!
岩崎 ちょっと待ってよ!ねぇ!私の話聞いてる!?
(あぁ、そうだった。私はこんなバカでどうしようもないコイツだからこそ、好きになったのだった。デリカシーの欠片も無ければ相手の都合なんてどうでもいい。それでいて、土足で入った心の中にそっと花を植えていく。全く…こんなの反則じゃない…)
●再び遊園地を周り出す二人
左回りか右回りか。この胸の高鳴りは遊園地の構造云々ではない。これは間違いなく、目の前にいる男がもたらした、とても暖かく清々しいほどに自然な「違和感」と言う名の恋なのであった。
おわり
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