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○ローラシア大陸 デュトワ湾 シャント海軍基地 (夜)
日が暮れて薄闇の迫る海岸沿いの基地。
滑走路には誘導灯が輝き、投光器によって滑走路が明るく照らし出されている。
着陸態勢に入った輸送機から僅かに離れて滑走路に進入する雑賀の航天機装。
輸送機が完全に着陸すると減速しながら、ゆっくりと格納庫の前まで滑るように移動する。
格納庫前で誘導員の指示で指定位置に近づくと浮いていた航天機装が着地する。
胸部の装甲が開放され、操縦席がせり出す。
開放された操縦席から、雑賀が輸送機の方を向くと輸送機にタラップがかけられたところであった。
○同 輸送機 (夜)
微風に煽られて達の紺色の外套が翻る。
忽那達は雑嚢を持ってタラップを降りる。
トラックが降り立った忽那達の前に停車する。
整列したメイ達を確認して忽那が一歩トラックに向けて歩み出る。
トラックからは基地警備兵が一人現れると、忽那に敬礼する。
基地警備兵「アンスブルグ少将の命で魔導戦祇兵の皆様の案内に参りました」
答礼する忽那。
忽那「有難う。全員乗車!」
荷物を持って全員が乗車したのを確認すると忽那は助手席へと乗り込む。
忽那「出してくれ」
基地警備兵「はい」
トラックは黒い煙を吐き出すと滑走路を後にする。
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