あらすじ

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○同 基地内の通用道路(夜) 明りのあまり無い基地内では人通りも無く、トラックのみが移動している。 基地警備兵「本日からこの先の宿舎をお使いください。アンスブルグ少将へのご報告は明朝で良いとのことです       夕食と朝食は宿舎内の食堂で用意されております」 忽那「有難う、悪いんだが他の戦祇兵を降ろしたら俺を格納庫まで送ってくれないか?」 基地警備兵「分かりました下でお待ちします」 忽那「すまんね、挨拶しときたい奴がいるんだ」 ○同 基地内 航天機装格納庫(夜) 煌々と灯る整備灯の明りに照らされて雑賀の機体が整備基礎に固定される。 コクピットにタラップが設置されると降りる雑賀に整備兵が手を貸す。 雑賀「有難う」 整備兵「いえ、お疲れ様でした!」 雑賀「後の整備任せる」 整備兵「了解!」 タラップから地上に降り立つと雑賀の前で待っていた忽那が手を上げる。 忽那「よぉ、出迎えお疲れ」 雑賀「あぁ良く来たな忽那」 拳をぶつけ合う雑賀と忽那。 二人はそのまま格納庫の外に出ると手ごろな木箱に腰掛ける。 忽那は胸ポケットからタバコを取り出して咥える。 雑賀にも薦めるが、雑賀は首を振って断った。 闇夜に雑賀が取り出したライターの火が輝き、一瞬二人を照らした。 忽那が煙を天に向けて吹くと星の輝く夜空に紫煙が一筋立ち上った。 忽那「戦況動いたのか?」 雑賀「帝国の空母艦隊が動いたらしい、迎撃でこの近くからも緊急出航があった」 しばらく無言で二人は夜空を見上げる。 雑賀「戦隊長はすぐにでも部隊を練成して実戦にこぎつける気だ」 忽那「石鏡女史なら言いそうだが、訓練校出たての雛ばかりだからなぁ」 雑賀が基地内に目を向けるとメイ達の宿舎の窓に明りが灯る。 雑賀「当分は俺とお前で現場教育するしかない、が期日は近い」 忽那「前線哨戒との交代期間か・・・2ヶ月後くらいか」 雑賀「一ヶ月だそうだ、艦隊が動いたから繰上げもありえる」 忽那「やり切れんな、こんな戦争は俺達の代で終わって欲しかったが・・・」 吐き捨てた忽那がタバコを落として踏み消した。
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