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メイ「あ、あの雑賀中尉なにか?」
雑賀「いや、なんでもない」
雑賀が座席に座りなおしたところで非常灯が点灯して内部が赤く染まる。
雑賀「よし始めるぞ!外部電源の接続を確認、主機関出力巡航へ」
メイ「主機関、出力安定」
雑賀「第一飛行ユニット起動位置へ、内部電源開放」
メイ「内部電源、定格電圧確認。第一飛行ユニット始動準備よし」
雑賀「第一飛行ユニット始動位置」
雑賀は首元のマイクを切り替えて外部への回線を開く。
雑賀「これより第一飛行ユニットの始動を開始する」
雑賀は飛行ユニットの始動キーを入れる。
モーターの駆動音のような唸りが次第に高まり、途切れたかと思った次の瞬間に甲高い金属音と共に機体背部
右の飛行ユニットから推進炎が迸る。
メイ「飛行ユニット始動確認、オルタネーター作動確認。第二飛行ユニットの自機作動可能です」
雑賀「続いて第二飛行ユニットの始動に入る」
続いて背部左ユニットからも同様の推進炎が迸る。
メイ「飛行ユニット作動異常なし、各部計器全て異常なし」
雑賀「了解、これより機体との情報連結を開始する」
雑賀が目の前の計器のパネルを開き、パネル下に現れた水晶球の様な装置に右手を押し当てる。大きく息を吸い、ぐっと右手を押し込む。
(フラッシュ)
機体各部からの視点が折り重なって脳裏を駆け巡る。
様々な模様のが浮かび、最後に機体の中央に透けて見える自身の内へと視点が移る。
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