あらすじ

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○テチス王国 要塞防御陣地 破壊されたトーチカ(正午過ぎ) 薄曇の空の下で砲撃が塹壕線や偽装された対戦車砲陣地に轟音と共に降り注ぐ。 右太ももと左脇腹に砲弾の破片が突き刺さり荒い息をついてトーチカの残骸によりかかる ヨハン・ハウスバル (33)。 流れ出た血で太ももは赤く染まっている。 ○同 俯瞰 前線付近(正午過ぎ) 突破されたテチス王国の塹壕を踏み越えるアルドジウス連邦機装、周囲を駆けていく随伴歩兵。 ○同 破壊されたトーチカ(正午過ぎ) 咳き込みながら首から提げた写真機を確認するヨハン。 ひび割れた眼鏡が額からの出血により僅かにずり堕ちる。 砲撃が降り注ぎ、舞いがった破片と土煙がトーチカの残骸にも降り注ぐ その合間を縫って前線観測部隊長・前線観測部隊員A・前線観測部隊員B 観測部隊員・メイ・セピトパース(19)がヨハンの隠れるトーチカの残骸に駆け込む。 隊長「観測器設置、設置後は直ちに上空の支援機に座標転送!」 隊員A「了解」 隊員B「了解」 隊員C「了解」 メイ「了解」 機器の設置に取り掛かる隊員を見て、ヨハンに歩み寄る隊長。 隊長「従軍記者か、おい!手の空いた者は手当てをしてやれ!」
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