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○同 前線 アルドジウス連邦軍側(正午過ぎ)
隠蔽していた壕から機装に向けて砲撃を行う王国戦車の攻撃を防御障壁盾で防ぎながら肉薄する連邦機。
距離を詰めて戦車を踏みつけて射撃する機装、攻撃を受けて爆発炎上する戦車。
黒い爆煙の中からゆっくりと進撃を再開する機装。
足元では随伴歩兵がそれに続く。
○要塞防御陣地 上空 (正午過ぎ)
厚い雲の上空を遊弋する秋津連合皇国航天機装。
緑茶色の蛇行迷彩が陽光を受けて輝く。
○同 機内 (正午過ぎ)
雑賀雅済(26)が投影された映像を確認しながら、受信機の感度を調整する。
左太ももに配置した周辺地図に視線を向けながら近接航空支援の念話通信を受ける。
雑賀「こちらは秋津連合皇国機AK104、近接航空支援要請を確認した」
メイ「AK104確認した、こちらは前線観測班HB203そちらの装備を知らせ」
雑賀「HB203、こちらの兵装は以下の通り。37mm速射砲・連装ロケット砲46発・対陣地攻撃用気化弾等1発」
メイ「了解、そのままの侵入コースで転送座標への支援攻撃を開始せよ。目標脅威度は3」
(フラッシュ)
メイからの視点による敵機装及び随伴歩兵。
上方に視線が向き、雲を透過して雑賀の機体が見える。
雑賀「了解、これより支援を開始する」
降下する機装。
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