あらすじ

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○北洋海域 上空 輸送機内 貨客席(夕) 輸送機の窓際に着席しているメイ。 手元の新聞を見る、新聞の見出しには「救国の乙女」。 写真は前線観測を行うメイをヨハンが撮った写真が大きく印刷されている。 複雑そうな表情をして溜息をつく。 貨物庫からの機密扉を開けて忽那元康(26)が貨客室に入る。 メイの席へとゆっくり歩きながら、座席で眠っているセレス・ナルヴァ(15)愛海・ミハイロヴナ・イリーナ(14)ヨルディナ・ ユングストレーム(16) ルツィエ・ユリアーノヴナ・ザーレスカー(15) の顔を見ながら微笑む。 忽那「疲れが出たか・・・出発日の前日まで訓練漬けだったから無理もないか」 メイ「はい、最初は随分はしゃいでいました乗り物に弱い愛海二等兵も平気なくらいで」 忽那「そうか・・・、その記事は例のヤツかなメイ軍曹?」 メイが恥ずかしそうに忽那に新聞を渡す。 忽那「私は目撃した。前線においても斯様な少女までもが祖国の危機に立ち向かっている事を・・・・・・・」 メイ「随分、芝居がかった文体で書かれているんです。なんだか恥ずかしくって」 忽那「プロパガンダなんてそんなものさ、魔導戦祇兵は目立つからな今から慣れるしかない」 メイ「慣れるしかないのでしょうか忽那中尉?」 忽那「こればっかりはな。しかし、綺麗に撮れてるじゃないか」 メイ「そうですね、それだけは記者の方に感謝しています」 声を抑え目にして笑い会う二人。 唐突に鳴り響くブザー音 輸送機機長の声で機内放送がはいる。 「機長より達する、総員合戦準備、総員合戦準備。電探にて不明機を補足、  各銃座は対空監視を厳とせよ」 ブザーと機内放送に目を覚ますセレス・愛海・ヨルディナ・ルツィエ達。 忽那がその姿を確認すると全員に指示を出して操縦室に駆け出す。 忽那「全員座席にて待機、ベルトを締めとけよ!俺は状況を確認する!」
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