脚本一話目

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ブロッカ「国王様、そろそろ出発のお時間です」 ベル「すぐに行く」 ベルがそう言って睨みつけると、ブロッカはすぐに下がる。次にベルは鏡の方に歩みながら卓上の王冠を再び手に取り、荒々しく頭の上に乗せた。 ベル「信頼しているぞネリアス」 ネリアス「ありがたきお言葉」 ベルはマントの具合を確かめると、靡かせながら部屋を出て行く。扉が閉まるとようやく顔を上げるネリアス。その表情は、片頬を吊り上げたようにニヤついていた。 3 場面は戻りラルフ家。玄関の前を映し出している。 ラルフ「行ってきまーす」 玄関の扉が開き、制服に着替えたラルフが出てくる。外壁にもたれ掛かって待機していたジャレクとサチに合流する。三人とも今日に限り手ぶらの状態であり、共に二足歩行で出発。 ジャレク「広場が混みはじめると面倒だから、近道をしようぜ」 ジャレクの言葉に後の二人も頷く。コンクリートで整備された道路から左手に曲がり、舗装されていない雑木林の繁る小道に入った。 ジャレク「新国王様が通るのって、第三大通りのだっけ?」 サチ「そうよ」
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