第一話脚本

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ゴミ箱に空になったジュースのゴミを投げ入れて歩き出す斗真 妙見灯里「先輩、ジュースのお金!」 慌てて追いかけようとする灯里 能勢斗真「星見に来たらチャラな」 妙見灯里「・・・強引な!」 そのまま去る斗真 灯里は時間を確認し、空になったジュースのゴミをゴミ箱に入れ自分の教室に向かう 場面転換・夕方の天隕高校 帰宅し始める生徒の姿 その中に混じり、アルバイト先に歩いて向かう灯里 妙見灯里(今頃おじいちゃん達、買いに行ってるんだろうな。なんか帰りたくなくなってきた) 今朝の楽しそうに話している祖父母の光景を思い出す灯里 妙見灯里(しょうがない。大丈夫。出来るだけ関わらなければ良いだけだし。なんなら無視してればいいだけだし!私の生活には何も関わりが無い!何の影響も与えない!よし!大丈夫!バイトきちんと頑張ろう!) 自分で自分を元気づけ、足取りも軽く路地を歩いている灯里 角を曲がろうとしたところ、なにかにぶつかってしまう 妙見灯里「っすいません!?」 咄嗟に謝罪するが、ぶつかったはずの何かは見当たらない 妙見灯里「あれ?」 周囲を見回す灯里 すると、路地の反対側に無色半透明の球体が転がっているのが見えた 妙見灯里「ボール?だれか遊んでたのかな」 そう言いながら球体を持とうと手を伸ばすと、その球体は突然発光し始め激しく明滅し始めた 妙見灯里「えっ?」 場面・路地 路地の隅で発光し激しく明滅する球体とそれに手を伸ばしたまま固まっている灯里 灯里がそのまま固まっていると、球体はころころと転がる様に周囲近辺を移動し始める 妙見灯里「・・・えっ・・・と?これは・・・」 球体を目で追う灯里 球体はころころと転がっているが次第にその動きが激しくなったかと思うと、突然一層発光しながら跳ね回り、そしてまた突然動きを止めて発光が弱弱しくなり、地面に溶ける様な変形をし始めた 妙見灯里「わー!ちょっと待って!」 溶けかける球体のそばに駆け寄り、しゃがみ込む灯里 弱弱しく発光する球体 妙見灯里「動いてる・・・で、なんか、意思がある・・・?もしかして異星人?」 弱弱しく明滅する球体 妙見灯里「・・・迷子?」 溶けかけの形態でふるふると身体?が震えている球体
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