あらすじ

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天の川暦5995年。 銀河系内太陽圏地球の日本という片田舎に住む妙見灯里は配布された進路希望調査用紙に頭を悩ませる高校2年生だ。 彼女の通っている国立天隕高等学校は日本や地球で職に就くための科から他惑星に関係する職に就くための科まで網羅されている総合高校だが、彼女は自宅から徒歩15分の立地と校則の厳しくなさと校内の雰囲気の荒れてなさを理由にこの高校に進学したため、明確な目的や目標・就きたい職業や将来の夢なども無く、ぼんやりと日常を過ごしていた。 熱意溢れる周囲に引け目を感じつつ、出来るだけ見慣れたものに囲まれていた方が安心だと思っていた彼女。 しかし、迷子の異星生物と出くわしたり「錨を下した先に君がいた」と灯里に付き纏い始める不法入星生物?とやりとりをする内に「知らない事を知った時の楽しさ」に目覚め、未知のものを知りに銀河を目指すようになる。 同時期、銀河系内の複数の星々で生態系に壊滅的な被害を被る「なにか」が起きていた。 ある星は急速な異常気象により死の星に成り果て、ある星ではその星の重力環境では在り得ない巨大生物が突如出現し、その星の大地を踏み荒らし命を食い散らかした。 またある星ではその星には存在しないはずの生物が異常発生し星を覆い尽くし、またある星ではあったはずの生態系も文化文明も何も無くなっていた。 ただの災害と見る者も多かったが、他惑星の侵略・攻撃を疑う者も少なくなかった。 疑心暗鬼による惑星間戦争を危惧した銀河連合は原因究明のために特設チームを設立し調査にあたらせる。 調査を行っていく最中にチームは、現代科学では測りえないエネルギーが生物の想像に合わせて顕現し大災害を引き起こす現場に遭遇する。 各被災惑星の災害はそのエネルギーが原因の可能性があると位置付けた調査チームは、太陽圏地球の片田舎に同じような生態を公言する不法入星生物がいることを知り、調査協力を要請しに日本へ向かった。 調査チームは件の不法入星生物と普通の女子高生と出会う。 それは宇宙の存亡を賭けた戦いへの入り口だった。
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