剣の星のクーパ・ルー

3/39
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
プロローグ  美しい水晶の森に、魔法少女は眠っている。  森のまんなか、いちばん大きな水晶樹のその中に、  そっと仕舞い込まれた女の子。  きれいなきれいなおんなのこ。  この星の始まりから、彼女はずっと眠ってる。   眠る少女の姿を見て、大人たちはこう言った。  人々に豊かな恵みをくれるこの星は、彼女の見ている夢なのだと。  彼女が目覚めてしまえば儚く消える、一夜の夢に身を委ねているのだと。   だから、魔法少女を起こしてはいけない。  夢から覚めれば、物語は終わる。  人々の暮らしは露と消える。  けれど、これは恋の物語。  魔法少女に恋をした、少年とロボットの物語。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!