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ダメだこいつ……! 全然話が分かってねえ!
そりゃ確かに神代という超絶美少女と同じ家に住むなんて、一般的に見ればシャングリラに放り込まれるものだろうけどさ……。
だがそこは、決してシャングリラではなく、暗黒大陸であることを俺は知っている。
しかし神代は一切俺の話を聞こうとしない。さっさと部屋を決め、さっさとトイレや風呂など生活全般の説明を始めてやがる。こいつの中ではもう決定事項のようだ。
最後に神代は、俺に告げてきた。
「……もう一度言っておくが、私はお前を監視しているからな。もし不穏な行動があった時は……全身全霊をかけて、殺す」
「……ふぁぁい」
もはや反論する気力すら残っていない俺は、どこぞの殺し屋のようなセリフを口にする神代に、アンニュイな返事を返すことしか出来なかったのであった――。
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