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「いやいや、おかしいだろ。理由としておかしい。監視しなければいけないからお前も来いって、俺がわざわざお前に監視されに行ってるだけになるじゃん。俺バカじゃん」
「いいから黙って来い。これも私の使命だ」
「どんな使命だよ……。だいたい、その戦士の転生者って奴、わざわざ探さないといけないのか?」
「ああ。あいつの戦力は貴重だ。いざという時に必要になる」
「いざという時って……なんだよ」
「お前を殺す時だ」
「ぜってー行かねえ! 断固行かねえ! なんで俺を殺すための準備にその対象とされている俺がのこのこ付いて行かないといけないんだよ! ただの自殺志願者じゃんよ!」
「まあまあ悠斗さん。那由多様を助けると思って、ぜひ協力してください」
「俺が助からなくなりますけどね! 紛うことなき自己犠牲ですからね! それ!」
「悠斗、いい加減諦めろ」
「諦めるって何を!? 人生を!?」
その後も、あーだこーだと論争という名の防衛戦を繰り広げた。
だが最終的に、神代は卑劣にも今晩の飯を引き合いに出してきたため、俺が折れるという形で幕を閉じたのであった。
卑怯なり、勇者。
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