『強戦士というより狂戦士とか凶戦士って部類だと思われる。』

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 本来なら、神代みたいな超絶美少女と通学できるなど夢心地になるところだろうが、ここまで色気もクソもないと特段何も思わない。むしろこいつはあくまでも事務的に、使命のために俺を監視しているわけで、そこに一点の曇りもないだろう。だいたい、いつ剣を突き出してくるか分からん状況で呑気に夢心地に浸っている場合ではない。下手すれば、永遠に覚めない夢へと誘われてしまう。あー可愛くない、可愛くない。   「……で? その転生者候補ってのはどこにいるんだ?」 「ここから少し先にある学校に在籍しているらしい。特徴を聞く限りでは、戦士の転生者である可能性は高いだろう」 「へぇ……。どんな奴なんだ?」 「亜里沙が調べたところ、周囲の誰にでも戦いを挑み、常に戦いの感を忘れないようにしているという話だ」 「ただの危険人物じゃねえか!」 「通り名があるという話もある。“恐怖の魔王”、“暴力の申し子”、“動く全身凶器”というものらしいが」 「俺よりよっぽど魔王っぽくね!? もうそっちが魔王でいいだろ!」 「こちらの世界でも鍛錬を怠らないとはな。実に戦士らしい」 「そういう問題かよ! そいつもはや討伐対象だろ!」  いくらなんでも身内に甘すぎる。  知り合いだからこそ、時には厳しくする必要があるということを、神代に強く訴えかけたい。いつか。そのうち。気が向いたら。どうせ無駄だろうけどなぁ……。
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