第13話 本音
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夜も更けた頃、私は彼の隣で寝息を立てていた。 「…もっと本音を言えよ」 「……」 「どんな我儘も全部受け止めるのに」 「……」 「俺はおまえのためだったら何だってしてやるのに」 「……」 「どうして言わない。何で一人で抱え込むんだよ…」 叫びにも似た、切なく掠れた声で紡がれた言葉は… 深い眠りの中にいる私の耳に届くことはなかった。
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