第14話 嘘の連鎖

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納得してない顔で後部座席に座る私の隣には、当然のように律くんが座っている。 私の顔を覗き込んだ律くんは、今日も愛想たっぷりに笑んでみせた。 「おねーさんさぁ、手間かけさせないで?兄に一人歩き禁止されてるでしょ?」 「今、思いっきり昼だし」 「うん、それ関係ないね。兄の言うことは絶対。服従すべし」 「…面倒くさ」 「違う違う。女の子は、笑って“ありがとぉ”でしょ。で?待ち合わせは駅前だよね?」 …まだ芽衣子に結婚したこと言えていないのに。 何からどう話せばいいのかも分からないし。 それなのに、こんな凄い車で芽衣子の前に現れたら… ……何とか誤魔化そう。
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