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 私は本が好き。愛している。本が読めなくなったら、死んでもいいくらい。  そんな私は、正直に言って、交友関係は二の次。だって、めんどくさい。服の話や芸能人の話なんて、興味ないから聞きたくない。そんな話をする暇があるのなら本の続きが読みたい! これは全読書好きに共通することだと私は勝手に思っているけど……どうだろう?  ……ここまでで察した方も多いだろう。そう、私は所謂ぼっちである。ぼっち。何とも寂しげな響き……。  めんどくさいと思われるかもしれないが、私はぼっちになりたいわけでは断じてない。本について語る仲間は欲しい。だけど、それ以外の話はしたくない。  ……私自身、すっごいめんどくさいと思う。それならもっと自分からアピールしろって言ってやりたい。……自分だけど。  だけど、どうしても無理。見知らぬ人との話しかけ方がよく分からない。何を話せばいいのか分からない。  そんなこんなで、私こと葛城美羽、中学三年生はぼっちだ。だけど本をずっと読む生活は幸せです。人生の唯一の不満点は語る仲間がいないことだけ。……本仲間が欲しい。  そう、ずっと思い続けたからだろうか?  ある日、私にチャンスが降ってきた。
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