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こういうのを焼ききれるっていうのかもしれないなぁと私は考えていた。
腰を打ち付けられる度に波打つ湯船。
口はひたすら彼との口づけを貪り、胸は弾かれる度に固さを増していく。
お互いの息が首に掠めるとその熱で体が一層熱くなる。
こんな風に下半身でものを考えるようになるなんて思わなかったなぁと、遠いところの私が笑っていた。
でもどこかでこんなことを望んでいたのかも知れないなぁとも思っている私もいた。
「ああ、やばい。いきそうだけどそっちは?」
不意に離れる唇から私がいきそうかどうか問う声が聞こえる。
私はうなずいて彼の首に腕を伸ばし口づける。
私ももうそろそろだよ、と彼に伝えたくて。
ただのなんの飾りっ気もない雌になって求めた。
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