2、続・アメノヨル

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仕事なんて手につかないが、兎に角働かなきゃ、ぼんやりとした思考で働く。 受注した書類をチェックし、在庫を探し、品番から倉庫の中を駆け回りまとめて、送り状を作り何点送るか確認し、配送業者に電話。 これが私の仕事、説明三行で済むし、ミスしても正直どうにもならないくらいの仕事。 した時はした時と開き直るしかないし、未だに曖昧なルールは、存在が怪しまれるほどだ。 上司から声が掛かる、ぼんやりしているからだろうか。 「赤松君、どうした寝不足か?」 「すいません、なにかミスしてました。ちょっとぼんやりしてしまって。」 「いや、ミスはないよ。ただ、君、昨日帰り遅くて雨に降られたんじゃないかと思ってなぁ。風邪引いてるんじゃないか?顔赤いぞ?」 ごめんなさい、私の顔が赤いのは昨日の行為を反芻してるからです。 「いや、大丈夫ですよ。少し寝不足なだけです。」 これは本当、思えばギリギリまでやっていたなぁ。 と余計なことを思い出して、反芻してるから顔が赤いんだろうなぁ。 「体調悪かったら言ってね。今日はあまり多くないから僕変わるからね?。」 そんなことで変わって頂いてたら世間の若者は仕事に来ません。 あ、そういうことかも。
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