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まぁなんとなくミスもなくやり過ごし定時であがる。
靴だけはびしょ濡れなので嫌な匂いがしそうである。
新しい靴でも買おう。
それから吾妻さんのお宅に伺おう。
駅の靴屋で新しい靴を買い、帰路へつく。
家に着いて、びしょ濡れの靴に新聞紙をつめて、玄関の外、扉の横に立てかけて干す。
新しい靴の踵、内側に石鹸を塗る。
靴ズレ防止。
普段ばきのサンダルを出して、服を着替えて、吾妻さんの家の前まで来た。
改めて見るとかなりいい家に見える。
呼び鈴を鳴らすと玄関があき彼がでてきた。
「まさか、本当に来るとは。」
彼は少し呆れたように言い放つ。
「朝言いましたよ、私。嘘はいいません。もし良ければ上がってお話してもいいでしょうか。」
さすがに表で話す内容ではない。
彼はどうぞと言わんばかりに、玄関を開けて、スリッパを出してくれた。
「昨日は、ありがとうございました。」
私がそういうと彼はキョトンと私を見つめる。
お茶を注いでくれている手が、セクシーに感じる。
私はそんな彼の表情を見ぬ振りをして。
「結果的に、私は会社に遅刻しませんでしたし、服も綺麗にして頂きましたし。」
そこまで言って私は言わなきゃダメだと思った。言葉にしよう。
伝わるものも伝わらない。
「エッチもとても気持ちよかったです。あんなに気持ちよかったの初めてで。またしたくなったら来てもいいですか。」
言い切って彼の顔を見ると、何故か照れたような、泣きそうな顔をしていた。
「あんたが来たきゃ来たらいい。
俺はこの家にこもって仕事してるからだいたいいつでも居るしな。
ただ俺が我慢できなくなったら昨日みたいにほかの女攫うかもしれないぞ。それでもよければどうぞ。」
「じゃあ私が毎日来たらどうしますか?」
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