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「なら、お前の彼女はお前の人生の悩みをどう解決してくれるんだ?例えば、お前が転職をするか迷っているとき、彼女はどうお前を励ましたり、あるいは止めたりするんだ?」大藪君が聞いてくる。
「一緒に議論するよ。何でも、僕にとっての最善は何か、彼女にとっての最善は何か、二人の関係にとってはどうなのか、ゆっくり話すよ。」
「その上でどうしても結果が出なかったり、行き詰ったときは」
「二人で逃げ出すよ、いろんな事から、全部から。」
二人がいれば何があってもどうにかなるから。二人で生きていれば苦しみも乗り越えていけるから。何気ない日々が最上の幸せになるから。
僕らはそういう二人組なのだ。
「お前ら、最高だな。」大藪君が理解してくれる。彼は変人だけど、理解のある変人なのだ。
そう、僕らは最高の二人組なのだ。少なくとも僕にとっては、彼女は唯一無二の存在なのだ。
親にも兄弟にも友人にも周りの大人にも感じられなかった愛を、彼女は僕に感じさせてくれる。彼女と付き合いだした6年前から、変わらず僕に注いでくれる。変わらず僕を安心させてくれる。
変わらず、僕ら二人の間に愛はある。
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