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人見知りな私が、すぐに友達ができるなんて……
落ち着いていて、周りにも自然な気遣いができるカオリだから仲良くなれたのだと思う。
そんなカオリは、クラスの中心的存在になりつつある。
もう一人のフユコは、カオリと小学校から一緒の幼なじみで仲がいい。
しっかり者のカオリと、おとなしい性格のフユコは同級生というより姉妹のようだ。
朝の列車の中の時間は、ゆったりと流れる。
私は本を読むのが好きだ。列車に揺られている時間は、よい読書タイムとなった。
ミステリーやファンタジーをよく読むが、できるだけジャンルを絞らずに読むようにしている。
自分の好みだけで選ぶと、どうしても同じような作品を選んでしまう。でも、自分の好みでなくても素晴らしい本はたくさんあるのだから。
本との出会いを、狭めないようにしている。
カオリたちと一緒なら、基本は本を開かない。でも、どうしても続きが気になる時や、カオリたちがスマホに集中している時は、一言断って本を読む。
スマホで電子書籍を読む事もあるけど……本の適度な重さとか、ページを捲る感触とか。
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