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【おまけ2】アイマスク(ゼロス)
初めての行為はあまりに激しく余韻が強く、羞恥心に死ねた。
俺は今、全ての元凶であるアイマスクを握り絞めている。クラウル様は朝食の準備に少し家を出ている。
「はぁ……」
抱き合う事に抵抗はないはずだった。今だって嫌だとは言わない。だが、あの感覚は慣れるか分からない。
まるで落ちて行くようだった。理性が焼き切れるような葛藤に苛まれた。溺れてしまえば簡単なのだろう。実際、そのくらい気持ち良かった。
思いだし、知らない奥まった部分が痺れる。それに戸惑ってしまう。
奪われた視界の中で、よりクラウル様を感じた。大きな手が触れていく。奥を暴かれ、そこで感じる事を教え込まれた。指の感覚まで感じていた。クリクリと撫でられるだけであらぬ所が熱と痺れを伴って、全身を暴れるように駆け巡った。
頭が真っ白になっていく。女性と関係を持っていた時でもあんなに気持ち良かった事はない。あの時俺はクラウル様に抱きついて、身を任せて、あられもなく喘いで腰を振ってしまいたい衝動に駆られていた。
それができなかったのは、自分を律する生活が長すぎてどこかでストッパーがかかっていたからだ。
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