夏風邪

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最近の変わったことその 1 。 僕が彼女のことを那月と呼ぶようになった。 最近変わったことその 2。 那月の病気が悪化してきていること。 まぁ那月は相変わらずお調子者だか、 僕には分かる。 この間カーテンの隙間から見えてしまった。 きっと那月は自分の弱いところなんて見られたくないたちだから、見て見ぬふりをした。 最初は コン、コンという本当に夏風邪のような咳だった。 「那月?大丈夫?」 「なーにっ?心配してくれてるの?」 「いや、そうゆう訳じゃないけど」 「もぉー、素直じゃないな。まぁただの夏風邪」 そう言っていた。最初は僕も夏風邪だと思っていた。 夏風邪にしては長引いてるなと思い始めた頃に那月はの咳はコン、コン からゴホ、ゴホに変わっていた。 僕みたいにこう長いこと病院にいると分かるんだ。 まぁ僕は医者じゃないしこの咳から彼女がなんの病気なのかまで特定はできない。 彼女の病気。未だに分からない。教えてくれない。 その病気はすぐに治るのかいや、治らないことは分かる。 でも少しでも長く生きてほしい。 那月に好意があるからとかそうゆうんじゃない。 僕よりな有能、いや周りから必要とされる人間だからだ。 那月の笑顔は周りの空気を和ますんだ。
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