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僕は小さい頃から病弱だった。 だから、幾度か入院と退院を繰り返してきた。 病院。それは、とても居心地も空気も悪いもので毎日、人が死んでいく。 あー、僕もこんなに簡単にいつかは死ぬんだろう。 特に楽しいこともなく、誰にも気付かれずに... そう、思ってた。 コンコン とドアがノックされた。誰だろう、僕の病室は相部屋だがまだ相手はいない。 「はーい。」 「どうも、こんにちは。今日から相部屋させてもらう、那月 です!」 無駄に元気のいい、女の子そう、那月と名乗ったこの子が僕の人生を変えていた。 これは、ちっぽけな ある 一部屋でおきたただの僕の恋愛話だ。
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