2話 とにかく何とかする女子中学生たち

5/7
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
■美月のスパルタ学習!  わたしの部屋で集う、春名坂中学校の梨音と桃花。わたしは、ペンをふりまわし、腕組みをして、持論を展開していた。 「なあみんな、人間の脳みそは、最初の二十分間で集中するらしい。なので、二十分過ぎた後は、インターバルを取って五分休憩。これを五教科繰り返したら、二十分の休憩。この百四十分でワンセット。みんな、ついて来れるかな?」 「そんな、体育会系のノリで……」 「インターバルとか、ワンセットとか……」 「陸上競技じゃないんだからぁ……」 「ぶつくさ言わない! さあ、これから数学をはじめるよ!」 「うええ、数学かよ、マジでめんどい、証明とかが」 「皆の者、甘いものは摂ったかー!」  二人「イエッサー!」 「敷女へ行きたいかー!」  二人「オー!」 「じゃあ、一問目から行くよ!」 さて、わたしたちは、一体どういう顛末になるのでしょうか。わたしたちはまだ知らない。高槻沙織のことも、紅電香枚井駅、駅係員の霜田拓也のことも……。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!