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正面の中央、座敷だったら床柱を背負うような位置に据えられた戦国武将が使うような床几に座る。
「大西瀧治郎 大日本帝国海軍大佐 のち 海軍中将 神風特攻隊の創始者」
郁子と千鶴子が最後に一番下座につく。
召喚用の炎が消え、画面はまた白黒オンリーになる。
山本「さて、これから一つの実験をしてもらう。対決といっていいかもしれない。その実験が成功するか、失敗するか、またその実験が正しい手続きで行われたのかどうか。その判定をする」
大西「(挨拶を引き継ぐ)実験してもらうのは本多維富(これとみ)氏。東勝熊氏が助手を務める」
本多、東、頭を下げる。
大西「対するに、この実験の成否を監視するのは、軍需局の燃料廠製油部長、
柳原博光中佐。助手に 榎本隆一郎軍需局係長。ともに石油の調達に関わる要職にあり、化学知識も豊富なこのお二人に実験の監督をお願いした」
柳原、榎本、同じく頭を下げる。
大西「委員として、高窪法律事務所所長で弁護士の高窪喜八郎氏、日本麦酒株式会社会長の植村澄三郎氏、一条実孝公爵、山川信吾第一航空隊中佐」
それぞれ頭を下げる。
山本「そして、大西瀧治郎大日本帝国海軍大佐」
大西、頭を下げる。
山本「そして、不肖この山本五十六大日本帝国海軍少将が見届け人を務めさせていただく」
全員が頭を下げる。
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