ある昼休憩の一場面

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(もみじ) 「何?聞くよ」 と、スラっとスマートでどっかの読モでもおかしくないくらい美人の転校生はくったくのない表情で答えた。 ジョナさん「どったの?」 身長180cm95kgフィジカルモンスターでブラジル系アメリカ人の母を持つ、日本語堪能なハーフもうながした。 愛音「こないだライブのイベントで広島に行ったんだけど、あそこって私鉄が主に路面電車なのね」。 椛 「ちょっと待って。いろいろ質問、いいかな?」 と、愛音の母親がリーダーやってる(一応プロの)メタルバンドのギタリストだと知らないこの転校生は「え~?マジですっげ~」と初めて聞く人が一度はするおなじみの反応と質問をしてたが、このくだりは省略・・・。 私(行村)も詳しくないが、愛音の話ではメジャーではないけど一応CDとかも出しててインディーズながらギリでプロともいえるバンドらしい。 なんでも芸術系の仕事はプロとアマの境界線があいまいでピンキリの世界とのことだとか・・・自称したもん勝ちってことなのか?・・・よくわからない。 行村「うん、そのくだり飽きたから話進めてもらっていいかな?」   「どっちみち詳しく聞いたところで『へぇ~すっげぇ~』しかないから。」 そう、よく知らない世界のことって、聞いたところではっきり言って何がすごいのかもよくわからないから、もう「へぇ~すっげぇ~」しか出てこない。
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