ある昼休憩の一場面

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椛 「あ、うん。ごめん」   「後で詳しく!」と小声で愛音に言う。 ちょっと転校生にはかわいそうだが、椛以外の3人は本当にこのくだりに飽きててうんざりしてる。興味あるのは仕方ないが今は勘弁して。・・・悪いね。椛。 愛音「Thanks エブリワン。んで路面電車よ。」と、愛音は話を続けた。 愛音はなぜそういう状況になったのか詳しく話していたが、ちょっと長かったからまとめると・・・学校があった愛音は授業が終わった後、新幹線に乗ってここ東京から広島まで、事務所の人(佐和子さんというらしい。以下佐和子)を保護者にし、先に現地入りしたメンバーを追いかけた。特にギリギリのスケジュールでもなかったのでタクシーではなく電車でライブ会場に向かったのだが・・・。事件はそこで起きたのだ。 愛音「電車の込み具合はギュウギュウ詰めってほどではなく、人を押しのければ通れるくらいの程度だったんだけど、なぜか人口密度の高いとこと低いとこがあって、駅からの入り口はすごく込んでたから、佐和子さんを置いて一人で空いてる場所を目指して人垣を泳いでいくと、進行方向に向かって右側のドアの前が空いてたので、手すりのある両脇に人はいたけどドア前のあいてるポジションに陣取ろうとしたら・・・そのときはじめてそこが空いてる場所じゃなかったって気づいたんだよ。なぜなら」 ノートに絵を描きだした。 image=510004251.jpg
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