ある昼休憩の一場面

5/10
前へ
/10ページ
次へ
椛・ジョナさん・行村「足場ねーじゃん!」 愛音「そう!この絵では人影書いてないけど、もちろんこの周りに足場のないとこ以外空いてないからね。でもここまで泳いできた以上、仕方なくここを陣取ったわけだけど」 愛音「そもそもなんでこんなとこに段差があるかなんだけど、路面電車って言うくらいだから、何車線もある道のど真ん中を電車が通ってるわけで、その途中にいきなり駅があるのね。その駅っていうのがさ、歩道と同じくらいの高さで、幅が30cm~40cmくらいの人がやっと立てるくらいの駅まであるのよ。その頼りない駅の向こうはギリギリの幅で車がビュンビュン走ってるし。怖いのなんの!電車の高さからいきなりそんな歩道くらいの高さに降りるのは大変だから、その間のステップなんだよ、このえぐられてるとこは!歩道の高さの駅はまだいい方で、白線で囲ってあるだけのとこもあったよ。これ冗談じゃないからね。それだけじゃない信号で止まる、各駅で止まる。遅いなんてもんじゃない!自転車のほうがよっぽど速い。すごいカルチャーショックだったよ」 なるほど、電車マニアなら目をキラキラさせて聞いてそうな話だが私は「ふ~ん」って興奮して語る愛音に適当な相づちを打ってたんだけど話はここからだった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加