ある昼休憩の一場面

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愛音「しばらくわたしはこの足元の不安定な場所にいたんだけど、とにかく揺れがすごい!縦にも横にもグワングワン揺れる!下半身だけでこの揺れに耐えるのは厳しくてどっかに掴まりたかったんだけど、この場所のつり革は高くて届かないし、ドアの両脇にある手すりはすでに人がいたので、仕方なくドアに一人で壁ドンみたいにしてたんだけど、そこへ相撲取りみたいな外人さん(♀)が人を押しのけ押しのけやってきたのね」 行村「『よりによってここかい!他に行くとこあるだろ』ってなもんだ」 愛音「そうそれ!」 愛音「まあでも、きっとその外人さんも私と同じ理由でここに誘導されたんだろうけどね。 『あ、ここ空いてるじゃん』って。でも人かき分けてみたらちっこいのが一人で壁ドンしてたっていうね。」 愛音「だが悲劇は始まったに過ぎなかったのよ」 なんだか面白そうな話になってきた。 私はだんだん興味を抱きだしていた。 愛音「パーソナルスペースってあるじゃん」 行村「対人距離とも呼ばれる、他人に近づかれると不快に思う距離・・・」 愛音「それ」 椛 「あ、ATフィールド的な?」 ジョナさん・愛音「それ古い」
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