ある昼休憩の一場面

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愛音も愛音で自分から笑いを振っといて三枚目になりきるつもりがないのは、いささか理不尽な気もするが、成長が遅いってだけで男子からもからかわれがちだから舐められないように必死なのかも・・・と行村は一人分析をすませていると・・・ 愛音「そうこうしてたら『お客様にお願いいたします。これより車内が大きく揺れます。お近くのつり革、手すりなどにつかまり転倒などしないようお気をつけくださいませ』と流れるアナウンスが聞こえてきて」 話はまだ続くようだ。 愛音「いや今までも十分揺れてたと思うけど、すごいの来るの?でも掴まるとこないし。まぁいっか扉にもたれかかってれば大丈夫だろうと思っていたら・・・本当にすごいのが来たんだよ」 私行村は愛音に「死ぬかと思った」と言わしめる体験を頭の中で構築した。同行者の佐和子女史もシャッターを切る余裕なんてなかったのだろう、最後の画像は愛音の話を元に私が再現したものである。 image=509901148.jpg
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