牛乳に相談だ

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牛乳に相談だ

「ねーねー、昨日のドラマ見た?」  朝練の片付けが終わり部長である沙耶香先輩の近くを横切ると先輩が友達2人と話していた。 「あ、片付けお疲れ様。ありがとう」 「いえ。……先輩たち、何の話してるをしているんですか?」 「ん?昨日のドラマの話よ。私は興味ないから見てないんだけど……」 「それで~~このあとのシーンがすっごいよかったのっ。沙耶香!ねえ聞いてる?あーなに?かわいい年下彼氏とおしゃべり?いいよねーリア充はー」 「え?ちょ、も、もりした君は違うしちゃんと聞いてるしっ。……ごめんね。また後で」  僕の方を向いて手を合わせて「ごめん」と言う先輩に「わかりました」と返事をし、着替える為に更衣室へと向かう。その間も先輩たちはドラマの話をしているみたいだった。 「あ、そうだった」  先輩に用があるのを思い出して踵を返して近づくと友達の台詞が耳に入ってきた。 「やっぱりああいうキスシーンって憧れるよね~~。女の子が背伸びして男の子が少し屈んでってさ。うーん、夢だよねっ!」     
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