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「綾ちゃん、それは、めまいじゃないの? 生理は終わったんだよね? 熱中症?」
「でも、ちゃんとポカリ飲んでるよ~?」
夏休み中の手芸部の活動は、秋の文化祭に向けた個人製作。だけど、仕上げなきゃならない期限は、まだまだ先だから、活動自体がゆる~い感じ。
七人いる先輩も、きょうは大川先輩と住吉先輩しか来ていない。で。ふたりともさっきから、採寸台の前でおしゃべりしている。
「毎日暑いから、バテ気味なのかもね。三時で部活が終わりだから、帰ったら早く帰って寝なよ」
「……うん」
ぼんやり窓の外を見ていたら、見慣れた琥珀色の髪が校門から入ってきた。
「あっ! ヨウちゃんっ!! 」
作業台の前からいきおいをつけて、立ちあがる。とたんに、体がふわ~と左にぶれた。
あわわ? なんか、足に力が入らない。
「綾ちゃん、ホントにだいじょうぶ?」
「あはは。ただの立ちくらみ」
「そろそろ、部活を終わりにしようか?」
小池先輩が言ったから、あたしたちは「は~い」とさけんだ。
クラっとしたのは一瞬だけ。うん、もう元気。
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