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静けさが漂う教室に聞こえるのはペンで書く音と教師の野太い声のみ。ここは神戸中学と書いてかんべと読む所。俺の名前は東都新二、中学一年だ。
俺のクラスには兄弟かのように物心ついた時から接してきた佐藤結城、成績はそこまで俺と差はないし、スポーツもそこそこだが、超がつくほどのイケメンである。そして俺が密かに想いを寄せている夜桜美優はっきりいって非の打ち所のない人だ、容姿端麗成績優秀スポーツ万能で周りからの支持もある。密かに非公式のファンクラブもあるとか…
俺なんか頭も良くないし、運動もそこまででだ、顔立ちは自分で言うのはアレなのだが今までに告白されたのは2回だ。
ほかの人たちは後々紹介するとして、今日も綺麗な美優さんを眺め授業の内容は頭に入らなかった。
学校の帰りはいつも俺と結城2人で下校している、今日は結城の様子がおかしい…なんか嫌な予感がする…
「あのさ…俺…好きな人がいるんだ…」少し恥ずかしがりながら言った。
「へぇ…誰?」
「それは…ここでは言えない。今日お前の家に行っていいか?」
ゾクッとした、まさかこれは┌(┌^o^)┐なやつか?
いや、まだそう決まってはないとりあえず気になるからOKしよう。
「おう!いいぜ!!」
「お前が親友でよかったよ」
この言葉から推測するに多分┌(┌^o^)┐ではないだろう、しかしまだ嫌な予感がするのは何故か…
家に着いて1分もしないうちに来た、制服のままだ、俺たちは同じマンションに住んでいて俺が6階の603号室で、結城が2階の202号室である。
結城が口を開いた、その言葉に俺は驚愕した
「俺…美優ちゃんが好きなんだ!だから手伝ってくれないか?」
「おう!…おう!?」
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