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高槻楓音と2人っきりのお昼を過ごすようになって10ヶ月が過ぎようとしていた。
相変わらず恋心を押し殺し、敬語で接して……
そして春休みが終わり、今日から2年生だ!!
クラス替えの貼り出された掲示板を見ると、やっぱり京香とは2年に上がっても同じクラスにはなれなかった。
しょうがないからいつものように当たらず触らず、目立たないようクラスに溶け込む……
つもりだった
だけど、これは想定外!
よりによって高槻楓音と同じクラスになってしまった!!
いつ見ても女生徒の憧れの的で、相変わらず誰かが常に彼のそばにいる。
約束通り私とは目も合わせないし挨拶すらしない、お互いの存在を知らない人のようにすれ違う……
クラスが違った頃はあまり感じなかったけど
これって正直辛い……。
だけど、彼は私を嫌ってこんな提案をしたわけじゃない
分かってる。
私達の事がみんなに知られたらきっととんでもない事になる!
高槻楓音はそれを恐れてるんだ……
私を巻き込まないようにしてくれている
彼の優しさ。
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