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そして彼はお昼休みの度に疲れた顔をしていた。
今まで気付かなかったけど、いつもこんなに疲れた顔をしていたのかしら?
「高槻楓音、今日は何個ですか?」
「いっこ〜」
いつも一番に屋上に来ていたのは、女の子に追いかけられないように直ぐに教室を出るからで
トロイ私が屋上に着く頃食べ終わっているのは パンを1つしか持って来ないからだ……。
小食なわけじゃなくてパンだと味気ないからだって前にボヤいていた。
コンビニのお弁当は?と聞くと、誰が作ったか分からないのがイヤだとか何とか……
私が作った時は作り主がはっきりしていたから美味しく食べてくれたんだと その時思った。
こういう人はお弁当を作ってくれる彼女がいれば良いのに
またもいらぬお節介!!
さっきからずっと黙っている彼……
何か悩みごとでもあるのだろうか?
聞いたところで私に打ち明けてくれるはずもないから、いつものように気付かない振りをする
つもりだったのに……
彼はこの後とんでもない事を言いだした!!
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