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「ママは何が食べたいって?物によっては調達出来るかも」
「それがね」
エルサが神妙な顔になる。
「マクドのポテトらしいよ」
「え」
「エルサもびっくり!ママのイメージなら、プリンとかクッキーでしょ?何でマクドのポテトなんだろね?」
「…そうやなぁ」
僕は夜空を見上げた。
ポテトは僕と彼女の思い出の味。
彼女にあの味を覚えさせてしまったのも、僕だ。
それを今日食べたいなんて、嬉しいことを言うじゃないか。
…今日は無理でも、近々 飼い主が食べている時に少しだけ分けてもらおうか。
「ポテト、エルサも食べてみたい!」
「あかん!あれは身体に悪いんやで」
「パパ、ママにはプレゼントするつもりなんでしょ?大人だけズルい!」
「お前はパパの頭の中が見えるんか?」
怒って走り出した娘を慌てて追いかける。
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