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3、親友の好きな人。
今日は、少し雲がある、優しい空だった。
給食を食べ終え、昼休みだ。
私は、机に頬杖をついてボーっとしていた。
一目惚れした日から一ヶ月半がたった。
夏が終わろうとしている9月後半。
やっぱりまだ、忘れることができない。
あ~、あの人にもう一回会いたいな・・・。
そんなことを考えていると、いつの間にか目の前にキラリがいた。
「わっ!びっくりしたーーーー!」
「ずーとここにいたのに、恋湖ボーっとして気付かないんだもん。なんかあったの?」
とキラリが心配そうな目でこちらを見ている。
「ううん!なんでもないよ!」
(一目惚れしてその人が忘れられないなんて言えないよ・・・)
「そっか!なんかあったら言ってね。」
「うん、ありがとう!」
キラリは本当に優しい。いつも私のことを心配してくれる。
それに、目はぱっちりした二重に綺麗な肌。私が男子だったら、絶対好きになってる。ほんと、それぐらいかわいくて、いい子。
「恋湖、きいてほしいことがあるんだけど・・・。」
キラリの顔が赤くなった。そして、もじもじし始めた。キラリがこんな表情をするのは初めてだった。
「うん、なに?」
「あのね、私好きな人できたの。」
キラリの顔がもっと赤くなった。
「えっ!誰っ!」
私は、キラリに顔を近づけた。
「えっとねぇ・・・、1組の竹内温輝くん・・・。」
「竹内温輝くん・・・?あー名前はきいたことがあるけど、顔みたことないな・・・。」
たまに、女子が竹内温輝という人のことを話しているので名前はきいたことはあったけど、クラスもはなれてるから、顔は見たことないな・・・どんな人だろう・・・?
「じゃあ、今から見に行こう?」
とキラリが言うと、私の腕をつかんだかと思うと、ものすごい勢いで走りだした。
教室を出て、1組の教室へ向かってろうかを走った。
1組の教室のドアの前でキラリがとまった。
そして、キラリがゆっくり、ドアをほんの少し開けた。
「ほらっ、あの本棚の前で立って本を読んでる人!」
とキラリが小声で言った。
私は、ゆっくりドアをのぞくと・・・
そこにいたのは、、、
あのときあった、「君」だった。
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