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確かに昨日、全身にくまなくかけられました。あれは試作品だったのですね。人体実験でしょうか、試作品そんなにかけては駄目ですよ。
それより僕は、何をかけられているのでしょう。オリーブオイルの上から黒みつですね。もう上手にお料理できましたというレベルです。
「兄貴、そろそろ遠慮してくれる?これからは俺と将生だけの甘い時間だから」
香月さんがぐいと引っ張ると、つるんと滑ってベッドの上にぽふんと落ちてしまいました。
「んんっ、将生ぬるぬるしてる。それもなんだか良いね」
それかけたの香月さんですが。脇腹を指先で撫でられ背筋がぞくそくとします。
「香月さん……」
「将生、今は俺だけを見てくれる?」
上から乗りかかるようにして押さえられました。視界には香月さん以外何も見えません。
「俺は?ユズ、貸してくれるって言ったよね?」
「やっぱり駄目。さっきの話は無しにさせてもらうね。代わりに俺のストックは全部あげるよ、連絡先を後で渡すから。やっぱり将生だけは駄目だな」
きゅんってしました、男の子ですが。いやきゅんとしました。手を伸ばして身体をぴったりあわせると、ぬるっと滑って……ああ、気持ちいいです。
黒みつを舌先で舐めあげられて「ん……あぁあ……つ」とおかしな声が出てしまいました。
これ癖になったらどうしましょう?
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